
日本にも良いルームシューズはたくさんあります。軽いもの、滑りにくいもの、かわいい見た目のもの、和風・モダンなもの……。でも、海外ブランドにはまた別の魅力があります。たとえば、
- 素材のユニークさ:羊毛・フェルト・ボア・シアリング(羊皮ふさふさ)など、日本ではあまり見ない質感や重厚感を持つもの。
- デザインの風味:北欧ミニマル、アウトドア由来、クラフト感、インテリアとしても映える造形。
- 機能性のバリエーション:屋内外兼用、フットベッドやアーチサポート、通気性・温度調節性能など。
- ブランディングとストーリー:伝統ある工場、素材へのこだわり、サステナビリティなど。
これらが、「ただ暖かいだけ・滑り止めがついているだけ」の日本のスリッパ・ルームシューズとはひと味違う魅力を放っています。さて、具体的なブランド6つを見ていきましょう。
1.UGG(アグ)
ブランド概要
- 元々はオーストラリア系のシープスキン・ブーツ(ugg boots)をベースに、1970~80年代にアメリカ南カリフォルニアで発展したブランド。
- 温かさ・豪華さの象徴として、ファッション・ライフスタイルのブランドとして認知度が非常に高い。セレブやメディアでの露出も多い。
おしゃれポイント
- シープスキン/ボア素材の豊かさ:アッパー・インナーにシアリング(毛皮のように起毛した羊皮)やボアを使い、見た目の“ふわもこ感”・肌ざわりの良さを重視。
- 色使いのバリエーションとスタイル性:クラシックなベージュ・キャメルから、アクセントになるカラーや素材コンビネーション(スウェード+シアリングなど)まで豊富。
- 屋内外の兼用デザインも多い:ソールの厚み・素材を工夫して、屋内履きだけでなく、玄関・ちょっとした外出にも耐えるものがある。
- ブランドストーリーと「贅沢感」:素材の由来や、カジュアルでありながらちょっとしたラグジュアリーを感じさせる仕上げ。室内でありながら「見栄え」するデザイン。
日本製との違い
- 日本のルームシューズは軽さ、手軽さ、清潔さを優先するものが多く、布地や合成繊維、簡易な滑り止め裏地などが多い。
- 一方で、UGGなどは毛足の長いボアや本物の羊皮など、温かさと豪華さを追求する素材を使って値段もやや高め。
- フットベッドや中敷きの厚み・クッション性が強く、室内で履いたときの支持感・包み込む感覚が強い。
- 見た目の“ファッション性”も高く、スリッパとはいえファッションの一部としてデザインされている。
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2.Birkenstock(ビルケンシュトック)
ブランド概要
- ドイツ出身。主にサンダルで有名だが、ルームスリッパ・クロッグタイプにも定評あり。 ビルケンシュトック+1
- フットベッド技術(足のアーチやかかとをしっかり支える形状)で多くのファンがいる。ライフスタイルブランドとして、室内履きでも支持されている。 ビルケンシュトック+2ビルケンシュトック+2
おしゃれポイント
- 足の形状にフィットする設計:オリジナルのフットベッドがしっかりしており、履いたときの安定感がある。
- 素材の質と重厚感:スエード、シアリング付き、ウールフェルト、コルクなどを使った裏地・アッパーがある。秋冬に映える質感。
- ミニマルで自然なカラーパレット:派手ではなく、ベーシックなブラウン、キャメル、グレー、ナチュラル系の色――インテリアの雰囲気にも馴染みやすい。
- 屋内/屋外兼用タイプがある:ソールがコルクラバーなど丈夫で、短い外出にも使えるタイプもあり。
日本製との違い
- 日本のルームシューズで「足裏を支える型」のものは限られており、多くはフラットまたは薄底。Birkenstockは“土踏まず・かかとのホールド”を重視。
- 素材の質が高く、耐久性が強いものが多い(コルク、厚めのスウェード、ラバーソールなど)。
- デザインそのものが“外に出せる見た目”にも耐えるものが多く、インドアだけでなく“見える履き物”として作られている。
- 全体に重厚感・しっかり感があるので、暖房の効いた室内・畳・フローリングのギャップでの使用感に差が出やすい。
3.Glerups(グルラップス)
ブランド概要
- デンマーク発、1990年代からスタート。創業者が手作りで始め、現在は自然素材を中心にしたウールスリッパで世界中にファンを持つ。
- スリッパの「素材感」「着用感」「北欧らしいミニマルデザイン」で知られる。人によっては“hygge(ヒュッゲ)”な日常を支える履き物、との評価。
おしゃれポイント
- 100%天然ウール素材:デンマークのGotland sheep(ゴットランド種)とニュージーランドウールの混紡など、自然な風合いと通気性を持たせたウール素材を採用。
- ミニマルで温かみのあるデザイン:装飾を抑えて、形・色・素材の調和を重視。ナチュラルなカラーが多く、どのインテリアにもなじむ。
- 適温性・透湿性:ウールの性質で、寒くても温かく、蒸れや湿気もある程度コントロール。季節を問わず使えるモデルがある。
- ソールの選択肢:柔らかレザー底・天然ラバー底など、使用シーンによって選べる。屋外ちょっと出る時用や、本当に室内専用タイプなど。
日本製との違い
- 素材の“自然のまま感”が強い:日本ではウール・フェルト・羊毛を使ったものもあるが、glerupsのように“混紡ウール・フェルト・天然ソールのバリエーション”という組み合わせが非常に洗練されており、触ったときの質感・履いたときの沈み込み・足になじむ感じで差を感じる。
- 色や形のミニマルさ・ナチュラルな風合い重視で、装飾が控えめなことが多い。日本製はキャラクター柄・カラフル・かわいい装飾があるものが多いが、北欧ブランドは“控えめでも上質さ・見た目のまとまり”で勝負する。
- 耐久性・構造に注目しており、靴底の仕立てや素材の裏地などに手間をかけているため、長く使える。特に冬場の室温・畳・フローリングの気温差での保温性・汗湿気対策などで差が出る。
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4.Haflinger(ハフリンガー)
ブランド概要
- ドイツのブランド。自然素材(ウールフェルト・ボイルドウール “boiled wool”)を使ったスリッパ・室内兼アウトドア兼用フットウェアを手がける。創業は20世紀中頃で、伝統と職人技があるブランド。
- 世界中に輸出されており、「冬の室内で暖かい」「履き心地が良い」が口コミで支持されている。
おしゃれポイント
- 素材感の重視:ウールフェルト・ボイルドウール:天然繊維を厚く使い、温かさとクッション性を確保。特に厚手ウールで作られたクロッグ型などが特徴的。
- 伝統とクラフト感:長い歴史を持ち、手仕事感・丁寧に作られている印象。ロゴや形の落ち着きがあり、潔いデザイン。
- 足形に沿ったフットベッド/ソール設計:高めの甲・かかと部分の包み込みや、足底アーチへの配慮などがあり、長時間履いても疲れにくい。
- 屋内だけでなく“ちょっと外へ”にも耐えうるタイプ:底材やアウトソールの仕様で、玄関・ベランダなど、屋外近くで使いやすいモデルもある。
日本製との違い
- 日本製は軽量さ・手軽さを重んじるものが多く、薄手の布や軽いフェルト・パイル素材が主流になることが多い。Haflingerのような「厚手ウール+しっかりした底」の組み合わせは、重さやコストで日本製では選ばれにくい傾向がある。
- また、素材そのもの(天然ウール・フェルト)やその加工の仕上げにおいて違いがあり、耐久性や温かさ、足馴染みという点で差が出やすい。
- デザインも欧州伝統のクラフト的な風格があり、無駄な飾りは少なく、しかし魅せる“質感”で勝負するというスタイル。
5.Acorn(アコーン)
ブランド概要
- アメリカのブランド。快適さ (“comfort”) を前面に打ち出し、靴下タイプのスリッパ・クロッグ・シアリング/シープスキン系など、幅広いモデルを展開。
- 「家でのくつろぎ」を重視するユーザーに支持され、ギフトとしても人気。素材・クッション・使い心地で評価が高い。
おしゃれポイント
- クッション性と感触:中敷きやインソールにクッション材を入れて快適さを追求。柔らかさ・足を包む感じを重視。
- 素材のバリエーション:シアリング、ボア、ウール、フリースなど暖かさ重視素材が豊富。見た目の“ふかふか”感が魅力。
- デザインの親しみやすさ:家でリラックスする時間にぴったりの「優しい印象」を与えるフォルム。色使い・柄使いもカジュアルで取り入れやすい。
- 価格帯・入手性がほどよい:高級ブランドほどではないが、快適性と見た目でコスパの良さを感じさせるモデルが多い。
日本製との違い
- 多くの日本のスリッパが「軽くて扱いやすい布+薄底」で、“室内=軽い”という前提があるのに対して、Acornは“しっかり温かく・厚めクッション”という方向性が強い。
- 見た目の“ふかふか・肌ざわり”に頼る部分が大きく、日本製のような“さっぱり”“簡単に洗える布物”“薄手”“省スペース”という要素よりも“くつろぎ重視”“居心地重視”で作られている。
- また、多くのAcornモデルでは中敷きや底の裏地が工夫されており、滑り止め・耐久性にも配慮されており、“長く履く”ことを見越した設計。
6.Mahabis(マハビス)
ブランド概要
- 英国発のライフスタイル・スリッパブランド。比較的新しいが、オンラインを中心に人気を集めている。特に「モジュラー構造」や“外観+中敷き・ソールの着脱可能なパーツ”など、斬新なデザインを取り入れている。
- スタイリッシュでモダンなルームシューズを求める人、デザイン性と機能性の両立を重視する人に支持されている。
おしゃれポイント
- 着脱式ソール:屋内用・屋外用などシーンに応じてソールを取り替えられるモデルがあり、ルームシューズとしての機能を超えて拡張性がある。
- ネオプレン・TPUなどモダンな素材の使用:軽量で形状がモダン、アウトドアギアっぽい要素を取り入れることで、アクティブ&スタイリッシュな見た目。
- フォルムの美しさとミニマルさ:余計な装飾が少なく、ラインがきれい。モノトーンや落ち着いたカラーが多く、室内においてもインテリアとの調和を考えてデザインされている。
- ライフスタイルとの融合:くつろぎ時・家事・ラウンジ・屋外ちょっと出るシーンまでを視野に入れており、単なる“室内スリッパ”以上の用途を想定している。
日本製との違い
- 日本のルームシューズには「屋外兼用」「ソール交換可能」という発想はあまり一般的でない。Mahabisのような「スリッパだけど履き外出もできるような底・パーツ構成」は珍しい。
- また、素材がネオプレンやTPUなど、従来の布・フェルト・綿パイル・合成繊維とは異なる“技術素材+デザイン性を感じさせる見た目”が入っている。
- デザインのミニマルさと現代性(線の美しさ、色・形のシンプルさ)重視で、日本製スリッパの“かわいい柄・キャラクター・模様・布地の色のバリエーション重視”とは方向性が異なる。
まとめ
ここまで、UGG・Birkenstock・Glerups・Haflinger・Acorn・Mahabis の6ブランド、それぞれの特徴やおしゃれポイント、日本製との違いを見てきました。最後に、この記事全体を簡単に振り返るまとめをします。
- 海外ルームシューズの魅力は、「素材」「デザイン」「使用シーンの幅」「ブランドストーリー」にあります。日本製スリッパとは異なる方向での高級感や存在感があります。
- 各ブランドに共通するのは、見た目だけでなく、履き心地・持ち・機能性にもこだわっていること。単に“暖かい”だけでなく、足を支える/温度を調節する/屋外・屋内の境界を曖昧にして使うものなど、多用途性が高いものが多い。
- 素材面で天然素材(ウール・羊皮・フェルトなど)の使用・その加工の丁寧さは大きな差。これが見た目・肌ざわり・耐久性・保温性などに現れる。
- デザイン傾向として、ミニマル・自然で落ち着いた色合い・装飾少なめ・フォルムの美しさが重視される。日本製はかわいらしさ・軽さ・手入れのしやすさで勝ることが多い。
| 比較項目 | 海外ブランドの特徴 | 多くの日本製ルームシューズの特徴 |
|---|---|---|
| 素材の重厚さ/天然素材の使用 | 羊毛・フェルト・シアリング・本革・コルクなど、天然・高級素材を使うことが多い | 綿・合成繊維・薄手布パイル・手軽なものが多い |
| デザイン性 | モダン・ミニマル・クラフト・インテリアと調和するスタイル重視 | 色・柄・キャラクター性・かわいらしさが重視されることが多い |
| 機能性 | 屋外兼用、フットベッド/アーチサポート、温度調節、耐久性 | 屋内専用・軽さ・収納のしやすさ・洗いやすさが主 |
| 使用感覚 | 足を包む感じ・足底へのフィット感・長時間履いても疲れにくい | 軽くて脱ぎ履きしやすいが、サポート性や素材の保温性で差があることがある |
| 見栄え/ブランドストーリー | ブランドの伝統・ストーリー・素材へのこだわりが購入理由の一つ | 「安さ」「かわいさ」「国産」という付加価値が強いことが多い |

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