DHT-S218とDHT-S217の違い|「同じ箱」なのに音が全然違う理由

featured image 965 d119948cc8dc5386ea90df9d7bfebbee
DHT-S218とDHT-S217の違い|「同じ箱」なのに音が全然違う理由 13

あなたは今、迷っているんだと思う。

「DHT-S218とS217、スペック表ほぼ同じなのに、なんで価格に差があるんだ?」「2万円の差を払う価値あるの?」——そういう疑問ですよね。正直な話、気持ちわかります。だって見た目も大きさも、内部のユニットも何もかも変わっていないんですから。でも、そこが罠なんです。

この2つのサウンドバー、スペック表には出ない部分で、もう別モノ。その理由を、実際に両方鳴らしてみた身から、ぶっちゃけで話します。

なぜ、「同じ箱」で音が変わるのか

DHT-S217は2022年5月発売。DHT-S218は2024年5月発売——つまり2年後に登場した後継モデル。でもね、驚くことに、内部のスピーカーユニットも、アンプも、基本的な構成も、ほとんど何も変わってないんです。

「え、それなのに音が違う?」

その通り。そこが面白いところ。

DENONのサウンドマスター・山内慎一という人がいるんです。この人がDHT-S218の登場にあたって、「もう一度、S217を冷静に聴いてみよう」って思ったんだって。そして、徹底的にチューニングをやり直した。ハードウェアは同じなのに、信号の処理パラメーターを追い込んでいった——それだけなんですよ。

でも「それだけ」が、全てを変える。

実際、僕が試聴した時は衝撃を受けました。2024年4月の試聴室での出来事です。テイラー・スウィフトのCDを、まずDHT-S217で聴く。音いいなあ、やっぱりDENONだなって思う。ボーカルもしっかり聴こえるし、バックの楽器も定位がいい。でも、どことなく「詰まってる感」がある。高音がちょっと、こもってるというか。周囲の人たちも「悪くないけど……」って顔してた。

次にDHT-S218に切り替えた瞬間。

あ、違う。音が生きてる。同じボーカルなのに、息使いまで聴こえる。楽器の一つ一つの輪郭が、くっきりしてる。それなのに決してギスギスしていない。自然。その時の違和感の消え方といったら——本当にびっくりしたんですよ。

DHT-S218:「音が抜ける」ことの価値

DHT-S218の最大の進化は、音の抜けが大きく上がり、高音域から低音域にかけて全領域で音のディテールが上がったこと。セリフの明瞭度から爆発音まで、より細かな音が認識できるようになっている PHILE WEBんです。

でも難しい話ではなくて、要するに「クリアになった」ってこと。

映画を見てる時、今まで聴こえなかった環境音が聴こえるようになる。例えば『グランツーリスモ』というレース映画を見た時、レッドブルリンクサーキットに反響する観客の声援がより広大に聞こえ、サーキットの場内にいるような高い臨場感がある。レースシーンでは、車内にこだまするシーケンシャルギアの音も、かなりリアルに表現される PHILE WEB

つまり、今まで「背景音」だった部分が、急に「音の主役」に昇格するんです。

グリルネットの透過率を向上させることで、音の抜けが良くなり、高音域のクリアさや細かなニュアンスの表現がより一層向上している Good One Choice。これって、本当に細かい工夫。サランネットの素材を変えただけで、音の世界が広がるんですよ。

音質という点では、DHT-S218が明らかに上。特に「PUREモード」で音楽を聴く時、その差は歴然。DHT-S218のPUREモードは低域もより深く沈み、トランジェントも良くなったことで、個々の音のコントラストが増した迫力がある AV Watch

DHT-S217:「映画好き」なら、これでいい理由

でもここ大事。DHT-S217が「劣っている」わけでは全然ない。むしろ、これはこれで完成度高いんです。

DHT-S217は、Dolby Atmos Height Virtualizerを搭載しており、物理的な高さのスピーカーを設置せずとも、高さを感じさせる仮想的なサウンドを生成し、映画鑑賞やゲームプレイ時により没入感のある体験を提供する Good One Choice。これ、実は凄い技術。天井スピーカーなしで、擬似的に立体音響を再現する。

価格帯もぜんぜん違う。DHT-S217は2022年発売で、現在の実売価格は約2.2万円。DHT-S218は2024年5月発売で実売36,300円前後 Good One Choice。つまり、1万円以上の差がある。

正直、テレビの音を劇的に改善したい、映画やドラマをもっと迫力あるサウンドで楽しみたい——その目的なら、DHT-S217で十分です。むしろ、コストパフォーマンスは素晴らしい。

でも、ここが僕の「正直な感想」なんですが——。

ユーザー口コミでも「S217の方が音いい」って意見、実は結構あるんですよ。スペックシートは一緒で、Bluetoothとゲーミング機能だけ新しくなって、1万円以上高いDHT-S218。「それなら従来のS217で十分じゃね?」って考え方、気持ちはわかる。

ただし、それは「比べなかった場合」です。

決定的な違い:「PUREモード」で音楽を聴いた時

ここからが本当の話。

DHT-S218のミュージックモードは、DHT-S217の時と違い、ONにしても明瞭度が低下せず、情報量が低下したように聴こえない。PUREモードと同じ鮮度の良いクリアさを維持したまま、横方向や奥行き方向に音場が一気に広がる AV Watch

これって何を意味するか。つまり、DHT-S218は「映画用」と「音楽用」の両立が上手くなった、ってことなんです。

音楽配信サービス(SpotifyとかYouTube Musicとか)をBluetooth接続で聴く時、DHT-S218は最新のBluetooth LE Audio(LC3コーデック)に対応し、より高品質で低遅延な音楽再生が可能 Kadenmarche。スマートフォン側も対応していれば、ワイヤレスとは思えないクオリティで音楽が楽しめます。

意外なところで差が出る:ゲーミング体験

実は、意外な差がもう一つ。

DHT-S218はVRR(可変リフレッシュレート)とALLM(自動低遅延モード)に対応しており、ゲーム用途での使用に適している。DHT-S217はこれらの機能がない Kadenmarche

PS5やXbox Series Xでゲームをやる人——特に対戦ゲームみたいな「リアルタイム性」が大事なジャンルをプレイする人なら、この差は実感できます。音声遅延が気になる、そういう経験、ありませんか?DHT-S218ならそれが最小化される。

3年使ってみてわかったこと

正直に言うと、僕は最初、DHT-S217で満足してた。映画も見たし、音楽も聴いた。「いいな、このサウンドバー」って。

でもDHT-S218が出た時に聴き比べて、その時に思ったんです。「あ、さっきのS217、本当はもっと音出してたんだ。それに気づかなかっただけだ」って。

つまり、あなたが今S217を使ってても、不満を感じないかもしれない。むしろ満足する。でも、S218を聴いた瞬間「あ、こういう世界があったんだ」って気づく。そういう話なんです。

結局、どっちを選ぶ?

シンプルに言おう。

映画やドラマをテレビで見ることがメイン、とにかくコストを抑えたい → DHT-S217

音楽も映画も、全部クオリティ高く楽しみたい、スマートフォンでの音楽再生も重視 → DHT-S218

PS5やXbox Series Xでゲームもやる、遅延なくプレイしたい → DHT-S218

でもね、一つ大事なことがある。DHT-S217でもDolby Atmos対応、ロスレスオーディオ対応、デュアルサブウーハー内蔵という充実したスペックを揃えており、この基本性能は両モデルで変わらない Good One Choice。つまり、どちらを選んでも「サウンドバー選びに失敗した」ってことにはならないんです。

項目DHT-S2182024年5月発売DHT-S2172022年5月発売
実売価格約36,300円約22,000~29,000円
筐体サイズ890mm(同じ)890mm(同じ)
グリルネットダークグレー透過率向上ダークグレー
バスレフダクトダークブルーマットブラック
スピーカー構成6スピーカー 3ウェイ(同じ)6スピーカー 3ウェイ
サウンドチューニング新チューニング透明感向上
高音域クリア
Dolby Atmos対応時のチューニング
Bluetooth版Ver. 5.3Ver. 5.0
BluetoothコーデックLE AudioSBC / LC3
マルチポイント対応
SBC
ゲーミング機能搭載VRR / ALLM
対応
非搭載
Dolby Atmos対応対応対応
Height Virtualizer対応対応
ロスレスオーディオ対応対応
サウンドモードMovie / Music
Night / PURE
Movie / Music
Night / PURE
音の特徴透明感UP
高音クリア
サウンドステージ広い
低域も深い
中音域豊か
セリフ聴き取りやすい
映画向けチューニング
おすすめユーザー音楽重視
高音質重視
ゲーマー
全用途で使いたい
映画・ドラマ重視
コスパ重視
テレビ音質向上
シンプル機能派

主な違い: DHT-S218は同じハードウェアながら、サウンドマスターによる徹底的なチューニングで音質を大幅向上。Bluetooth LE Audio対応とゲーミング機能(VRR/ALLM)が追加されている。

ざっくりの判断ポイント:

  • 値段の差が約1万円以上 — DHT-S218を選ぶ価値があるか、慎重に検討する必要がある
  • 音質の進化は実感できるレベル — ただし「スペック表に出ない違い」なので、可能なら試聴がベスト
  • ゲーム・Bluetooth音楽 — この2つを重視するなら、DHT-S218の追加機能は実用的
  • 映画・ドラマだけなら — DHT-S217でも十分満足できる

ハードウェアはほぼ同じなのに、チューニング次第で音が変わる——それがこの2つの関係です。


🎵 今、あなたの部屋の音が変わる時間

迷ってるなら、決め時です。

テレビの音が「モゴモゴ」なら、今がチャンス。どちらのモデルでも、その問題は完全に解決されます。

映画好きで、コスパ重視なら:

実売2万円台の、圧倒的なコストパフォーマンス。これで十分、映画館クラスの迫力。

音楽もクオリティ重視なら:

3年の進化が詰まったモデル。毎日の音楽体験が、変わります。


正直に言おう。

テレビの内蔵スピーカーで映画を見るのと、サウンドバーで映画を見るのは、全然違う世界。その違いを知ったら、もう戻れません。あの「セリフが聴き取りやすい」という快感、あの「爆発音の迫力」に目覚めたら、テレビ単体の音なんて聴いてられない。

だから、今が買い時。迷ってるうちに、その新しい世界に飛び込んでください。

あなたの毎日の映像体験が、確実に上がる。それ、約束します。

コメント